JAFCA(ジャフカ、日本流行色協会)が発表・提案している2022-23年秋冬レディスウェアカラートレンドをご紹介します。
詳細については
JAFCAホームページをご確認ください。
2022年秋から2023年冬にかけてのシーズンは仕事においてはデジタルトランスフォーメーションが浸透し、その活用が加速するフェーズに入っていくように思います。生活においても、個人がメタバース空間のアバターを使って活動する時間が増え、リアル空間とデジタル空間の融合が進むと思われます。
そのような中、2022-23年秋冬JAFCAレディスウェアカラーは「“風” かぜ」というテーマを位置づけ、”軽やかに自分の歩幅で進む”イメージを提案しています。
コロナによって人と人が膝を突き合わせてコミュニケーションをとるという大前提が大きく揺らぎ、社会のありようが様ざわりする経験を経て、何かに固執するのではなく、知らない人・知らない場所・知らないことを受け入れつつ、自分を過小評価するのでもなくありのままの強さを持ち続けるようなカラーテーマです。
風や光といった形のないものに象徴されるイメージ。個々人が自由に形を変え、自分らしさを発信することで多様な社会が生まれる。様々なものを包み込むような安心感も持ち合わせた雰囲気を楽しみましょう。
穏やかなグレーのバリエーション。グレーの静かで丁寧な安心感、安定感を感じて暮らすことは、自分らしさを見つめるためにとても有意義です。デザイントレンドでも「Centered Self 」が注目を集めていますが、スモーキーで心を満たす様子はこの「静」と通じるところがあります。

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▼静 しずか
スレートブルー+ブルージーンズ+グレージレのカラーコーディネート。シックなカラーイメージ。

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▼静 しずか
ブルーグレー系のドット柄カラーワンピース。シックなカラーイメージ。
モード感のあるオプティミスティックなカラーグループです。制限された世界の中から抜け出して明るい世界を目指すような、でもどこかやりすぎない、浪費は引き起こさない様子も感じます。デジタルとアナログの融合を目指すような丁寧な色たちです。
明るく爽やかな空間イメージではなく、夜の眠りを前にした思いを馳せるような、どこかミステリアスな空間イメージです。夜空に輝く色はどこか保守的で安心感を与えてくれます。
疫病が流行っても、泰然自若と自然は力を蓄えては放出しています。地球には様々な色の土があります。デジタルが流行っても、広く大きな大地の力とともに私たちは暮らし続けます。スマートフォンを手放した生活もまた良いものですね。
Happy color life for you, your family and your neighbers.
ライター・編集者
カラーオン Mitsuru
カラーコーディネーター
自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。
「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。