色彩を学ぶ

” 毎日が楽しくなる色彩知識を学ぼう! ”

 

色の三属性(色相・明度・彩度を理解すると色がわかる!)

  • 作成日:2020/04/19

  • 更新日:2021/01/15
  • はじめに
    ここに色票が全部で24つあります。それでは、何色がありますか?

    日本語で何色があるか少し考えてみてください。


    ・・・



    赤、青、黄色、緑、ピンク、オレンジ、グレー、黄緑、薄い水色・・・。同じような色でも呼び方が変わりますよね。


    呼び方がわからない色は、「一番薄い青」とか、「一番濃い緑」とか、感覚的な言い方になります。


    色はあいまいなものなので(どのようにあいまいかは、ディスプレイの問題、照明の問題、視神経の問題と多岐に渡るので、また別のページでご紹介しますね)、自分が見ている色を相手に伝えるためにはちょっとした工夫が必要です。


    あいまいな色をできるだけ相手に伝わりやすいように体系的にとらえるたものが色彩学です。


    色彩学では色を3つの物差しで測っています。これを色の三属性と言って、色相・明度・彩度になります。それぞれ数値化できる尺度になっていて、色を数字で表す方法を用います。


    色相は多くの方がどういったものか想像できるのではないでしょうか。


    明度と彩度は・・・


    このページでゆっくり見ていきましょう。
     
    色みを区別する『色相』

    色には赤、青、緑などの”色み”の違いがあります。

    「スペクトル」といって見たことがある方も多いと思いますが、虹のように赤→橙→黄→緑→青→紫の順番にみえる色の違いが「色相」です。

    それぞれの色に名称がついていますが、人が見分けれる色味の違いは無数にあると言われています。色は光ですが、光のスペクトルが連続的に変化しているからです。

     

    <光のスペクトル>



    ※数値は光の波長です。色みの波長の範囲は一般的なものです。


    色相・明度・彩度と合わせて色全体で見ると、人はおおよそ750万色を見分けることができるという報告もありますよ。
     
    色の明るさの尺度『明度』


    今度は明度です。それぞれの色み(色相)には、より白に近い色とより黒に近い色があります。

    より白に近い色は明るく、より黒に近い色は暗く感じます。この違いを「明度」といいます。

    例えば、赤の場合、明度が高くなる(=白に近くなる)とピンク色になり、明度が低くなる(=黒に近くなる)とマルーンなどの黒い赤になります。
     
    色の鮮やかさの尺度『彩度』

    色を表す基準の最後は「彩度」です。

    彩度は色の鮮やかさのことで、彩度が低いと色みを感じにくくなります。色みがなくなります。

    無彩色という言葉があります。白、グレイ、黒のことですが、彩りがない色、つまり彩度が0(ゼロ)の色です。

    彩度が低い=白やグレーや黒に近い色です。彩度が低くて明るければ白に近く、彩度が低くて暗ければ黒に近くなります。


    彩度が高い色は、いわゆる「鮮やかな色」ですね。

    色彩学ではよくビビッド(vivid)カラーといいます。

    発色がよい赤や青や黄色で、日本語ではよく「真っ~~」といいますよね。

    真っ赤、真っ黄、真っ青(これは慣用句的ですが)。このような鮮やかな色が彩度の高い色となります。
    明度と彩度の違い
    明度と彩度の違いを感覚的に把握するためには、少しトレーニングが必要です。明度の彩度の違いについて、下記のページでより詳しく解説していますのでご覧ください。
       
    色の三属性がわかりやすいPCCS
    ファッションカラーコーディネート、インテリアカラーコーディネート、エクステリアデザイン(家の外観や建築物のデザイン)、ウェブデザイン、DTPデザイン(チラシ、名刺、お礼状など印刷物)、ビジネス文書デザインなど色は様々な場面で効果的に活用されています。


    そのどの場面でも、色と色の組合せ(配色)が行われるとき、色相・明度・彩度の区分が役に立ちます。色を色相・明度・彩度に分けて、一つ一つ並べたものを表色系と言いますが、世界にある多くの表色系で色相・明度・彩度が基準として使われています。
     
    PCCSの色相環
    PCCSのトーン概念図

    色相・明度・彩度の基準を持っていると、色の組合せが行いやすくなります。色を学ぶ上で最も基本的な区分となりますので、ぜひ覚えてくださいね。
     

    最後までお読みいただきありがとうございます。


    筆者紹介
    山口 充

    株式会社カラーオン代表、カラーアドバイザー(専門:消費者色彩心理、ウェブデザイン)
    自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、 オリジナルデザイン自転車(一部、TVドラマでも使用)の企画を担当し、色彩の世界に誘われました。 色彩検定1級を独学で取得後、色彩心理・色彩文化を深め、株式会社カラーオンを設立。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに 衣住等物品販売の支援サービス、色彩学習サービス、ウェブメディアの運営を行っています。
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