補色とは(物理補色と心理補色)

  • 更新日:2020/08/12
  • 補色を理解しているとメリハリのある配色や視認性・誘目性の高い配色を考えるときに役に立ちます。


    補色は「色相が反対の色」ということができますが、反対の色って何?となりますよね。上の画像で赤の反対の色は水色(シアン)でしょうか、緑でしょうか。


    人が知覚している色は色相環に並べることができます。色相環の中で円の反対側にある色が補色になります。となるとPCCS(色彩検定®3級)やマンセル(色彩検定®2級)、あるいNCS、オストワルト、(色彩検定®1級)で補色には何か違いがあるのでしょうか。
    物理補色と心理補色
    実は「補色」には2種類の補色があります。1つは”混ぜ合わせると無彩色になる2色”で、これを「物理補色」といいます。加法混色(照明など)で白あるいはグレーになる2色で、減法混色(絵の具など)であれば、黒あるいはグレーになる2色です。



    例えば、赤とシアン、緑とマゼンタなどです。これらの2色は特別な関係でお互いに主に反射(あるいは吸収、透過)する波長が異なります。例えば赤とシアンでは次のようになり、混ざり合うと無彩色になります。



    すでに、あれっ?と思われる方がいると思います。赤の補色は青緑(緑)じゃなかったかな…。


    実はそれも正しくて、物理補色に対して「心理補色」というのがあります。赤色を1分くらい見つめた後、白い壁などを見ると薄っすらと青緑色が残像として見えます。これを補色残像といって、ある色を一定時間見るとその色に対する感応度が低くなり、そのために白を背景にするとその色が欠落したような色(=反対の色相の色)が残像として見えます。


    下の図で赤い丸を1分程度見つめた後、Xを見てみると青緑の円が見えてきます。

    表色系の違い
    さて、表色系で補色がどのような色になっているのか、という問題に戻ってみましょう。


    PCCS、マンセル表色系、NCS、オストワルト表色系、XYZ表色系など表色系はいくつも存在し、それぞれ異なる色の配置になっていますが、これらの表色系は大きく2つのグループ分けることができます。

    一つはマンセル表色系やPCCSなど、見た目の色、心理的法則(生物的な法則)の配置を重視している「顕色系」と呼ばれる表色系です。顕色系の補色は”赤/青緑”のように心理補色に近い色になっています。
     


    これに対してオストワルト表色系やXYZ表色系は「混色系」と呼ばれ、混色の原理、物理法則に基づく配置になっていて、その補色は物理補色になっています。

    顕色系と混色系で補色が大きく異なっています。私たちがカラーコーディネートを考えるときは見た目の色で判断をしているので顕色系の表色系で色を選んでいくといいですね。そのため補色というと、生活の中では心理補色を考えるといいですよ。
    補色色相配色
    心理補色による補色色相配色はこのような感じになります。




    補色色相配色は鮮やかな色になるほどメリハリがついて活動的なイメージなりますが、TPOによっては相応しくないケースもありますので配慮が必要になりますのでご注意ください♪

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    心理補色(赤/青緑など)と物理補色(赤/シアンなど)の違いは理解できましたでしょうか。色彩検定の出題範囲ですので、ぜひマスターしておいてくださいね♪
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