マンセル表色系とは(Munsell color system)

  • 更新日:2020/04/19
  • マンセル表色系は、アメリカの画家で美術教育家でもあったマンセルが色を系統的に整理するために考えたものが原型になっています。

    マンセルが作ったものをアメリカ光学会(OSA)がすべての色の差が計測的に均等な感覚になるように修正し現在に至ります。この修正版を「修正マンセル表色系」と呼んでいます。

    一般的にはマンセル表色系といえば、この「修正マンセル表色系」のことになります。

    世界で広く使われているマンセル表色系は、日本でもJIS(日本産業規格)に登録されている慣用色名の色表示に使われています。
    色相

    マンセル表色系では、色相を「Hue(ヒュー)」と呼んでいます。PCCSと同じですね。

    マンセルが基本色として選んだのは、R(Red)、Y(Yellow)、G(Green)、B(Bule)、P(Purple)の5色です。

    その5色の中間色として、YR(Yellow Red)、GY(Green Yellow)、BG(Blue Green)、PB(Purple Blue)、RP(Red Purple)の5色を加えた10色が設定されています。

    さらにその10色をそれぞれ10等分して100の色相ができます。

    マンセル表色系では色相は「5R」のように、アルファベットの前に10等分の数値を書きますが、この数値は「7.5R」のように小数点以下の数字をつけて表示することもあります。

    となると、多彩な色表現が出来そうですね。

    ちなみに人が見分けることができる色の数は正常な色覚を持っている人で、187.5万色~750万色と言われていますので、PCCSよりもマンセル表色系の方が、色を作り出す「色再現」の基準には適していますね。

    10等分した10色の色相で、5番に当たる色(5R、5BPなど)がその色相記号で表される代表色相になります。
    明度
    マンセル表色系では、明度を「Value(バリュー)」と呼んでいます。PCCSと呼び方は違いますが、グレースケールを基準とするところは同じです。

    光をすべて反射する理想的な白の明度を10、光をすべて吸収する理想的な黒の明度を0としています。

    いま技術がどんどん進化して、理想的な黒を作りだす試みが盛んに行われていますが、マンセル値が0の黒や10の白は作れません。

    マンセル表色系の色票(色のカード)では、最も明るい色は明度9.5、最も暗い色は明度1.0になっています。
     
    彩度
    マンセル表色系では、彩度を「Chroma(クロマ)」と呼んでいます。

    色相・明度と同じく小数点表示も可能で、無彩色を0として、無彩色からどれくらい鮮やかさが離れているかを数値表します。

    最高彩度は実際に作ることができる色が色相によって違うため、色相によって最高彩度の数値も違います。ここはPCCSと大きく異なるところです。

    マンセル表色系では、5Rの最高彩度は14になりますが、5BGの最高彩度は8になります。同じ彩度8でも色相が異なると鮮やかさの感じ方も違います。
     
    色再現(色を作り出すこと)に役立つマンセル表色系
    色相・明度・彩度が実際に存在する色をできるだけ表現できるように設定されているところが、画家でもあったマンセルが作り出した色の体系の特徴です。

    眼の構造は人それぞれなので同じ色を見ていても同じ色に見えていないことがほとんどです。

    机の色、壁の色、コップの色、滑り台の色、レジカウンターの色、カートの色、乗り物の色など工業製品を作るとき、細やかな色の指示ができるマンセル表色系はとても役に立っています。
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