色彩トピックス

” 暮らしを愉しくする色のあれこれ ”

 

【かごんまの色®とは・・・】鹿児島県に由来する色を愉しもう!

  • 作成日:2022/01/24

  • 更新日:2022/02/17
  • 昨日2021年1月23日(日)、日本色彩学会のオンライン講演会『LOJ第2回研究会   「かごんまの色®」で地域を元気に!~色彩を活用した地域ブランディング~』に参加いたしました。

    日本色彩学会は「色彩学およびその応用についての研究発表、知識の交換、会員相互および内外の関連学会との連携協力等を行うことにより、色彩学の進歩普及を図り、もってわが国の学術発展に寄与すること」を目的としている学会で、大学の先生方や専門家、色彩関連の企業にお勤めの方や色彩が好きな一般の方が会員となっています。LOJは「美しい日本の色彩環境を創る研究会」という色彩学会の中の研究会の一つで、自然環境・都市環境、衣住などについて人が感じる美しさの本質について研究を重ねています。詳しくはこちらをご覧ください。
    かごんまの色®
    今回のオンライン講演会では⿅児島⼤学 環境⾊彩学研究会の牧野暁世先生が色彩の視点で地域活性化・地域創生に貢献したいとの思いを持って活動される中、地域共創によって生まれた「かごんまの色®」についてでした。

    牧野先生が測色(そくしょく。物などの実際の色を色票などを使用して調査すること。太陽光など環境を考慮しながら行われる。)によって得られた数多くの鹿児島にある色から「未来に残したい鹿児島の色」ということで鹿児島県民にアンケートを実施した結果生まれたものが「かごんまの色®」です。詳しくは https://www.krcc.kagoshima-u.ac.jp/blog/article/kagonmanoiro2019/ よりご覧いただけますが、鹿児島の歴史・文化を感じられる素敵な名称と色味にまとめられ、県外にいる私たちから見ても魅力的なカラーパレットとその色解説になっています。

    ※かごんまの色®は鹿児島大学の登録商標です。
    「まっぽしトーン」18 色
    かごんまの色®は「まっぽしトーン」18色と「わっぜかトーン」63色に分かれています。「まっぽし」は真正面、ちょうど、ずばりという意味で、「わっぜか」はすごく、とても、非常になどといった意味で使われる鹿児島の方言です。

    まっぽしトーンの18色は次の通り比較的鮮やかな色が選出されています。
     
    気張いやんせ色(きばいやんせ色:かごんまの赤)
    海紅豆色(かいこうず色:かごんまの紅)
    目籠色(めご色:かごんまの薄橙)
    金柑色(きんかん色:かごんまの橙)
    灰汁巻色(あっまっ色:かごんまの茶色)
    てげてげ色(てげてげ色:かごんまの黄)
    楠色(くすのき色:かごんまの黄緑)
    大隅大地色(おおすみだいち色:かごんまの緑)
    雄川ん滝色(おがわんたき色:かごんまの青緑)
    錦江湾色(きんこうわん色:かごんまの水色)
    藍大島色(あいおおしま色:かごんまの青)
    ルリカケス色(るりかけす色:かごんまの瑠璃色)
    薩摩紫色(さつまむらさき色:かごんまの紫)
    唐芋色(からいも色:かごんまの赤紫)
    桜島色(さくらじま色:かごんまの桜色)
    軽羹色(かるかん色:かごんまの白)
    灰色(へ色:かごんまの灰色)
    鹿児島墨色(かごんますみ色:かごんまの黒)


    公式リーフレットには色名の由来もまとめられています。読み進めると鹿児島へ今すぐにでも行きたくなってくる素敵な言葉が綴られていいますので是非ご覧ください。
     
    【産学連携】「かごんまの色®」を採用した鹿児島モデルハウス「LANGLEY(ラングレー)」
    かごんまの色®は地域創生・活性化のために作られたカラーパレットで、すでに多くの地元企業が採用し役立てているところが素敵ですね。

    三井ホーム株式会社のグループ会社である三井ホーム鹿児島株式会社では、かごんまの色®を採用したモデルハウス「LANGLEY(ラングレー)」を作り、「第 23 回 グッド・ペインティング・カラー」内装部門において最優秀賞を受賞しています。
    >https://www.mitsuihome.co.jp/company/news/2020/1224.pdf
    【産学連携】あづまバッグ
    亀﨑染工有限会社は鹿児島県いちき串木野市にある大漁旗や五月のぼりを製造している会社ですが、その製法を活かしてバッグを製造しています。

     
    【産学連携】プラスチックのカラーデザイン
    オーケー化成株式会社では、かごんまの色®をプラスチックのカラーデザインとして、新たなカラーストーリーとともに展開しています。

     
    まとめ
    日本の伝統色名は平安時代より愛好されている藤色や江戸自体の四十八茶百鼠として知られる質素倹約の中に生まれた粋な色など、さまざまな色が伝えられています。

    今地方の過疎化によって失われつつある文化もこのように色彩を通じて見てみると魅力を感じられるのではないでしょうか。ぜひ全国各地、都道府県においてこのような色彩活動が広まることを願っています。
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    このページでご紹介している内容をクイズにしました。全部で5問です。回答を選ぶと結果が表示されます。
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      ライター・編集者

      カラーオン Mitsuru

      カラーコーディネーター

      自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。